赤ちゃんと運動。スポーツは多様な種目が体験できる体操教室はお薦め

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赤ちゃんの運動はいつから?

日本代表になる運動選手が、2~3歳の頃からその競技に取り組んでいたとの話を聞くことがあります。

一流にするには、物心の付いた頃から取り組ませるのが良いという話も聞きます。果たしてどうなのでしょうか?

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結論から言うと、早い時期からやっていた方が良い種目もあるけれども、決してオリンピックに出るような全てのアスリートが乳児・幼児の頃からその競技に触れ合っていた訳では無いということが事実です。

しかし、注意が必要なのが「適時」があるというものです。人間の能力は、ある時期に急速に発達し、それ以外の時期には伸びが鈍いというものがあります。

運動発達も同様で、例えば、運動神経は幼児から小学校中学年位までの時期、持久力は中学生の時期、そして筋力は高校生の時期以降が適切とされています。そういったものは、スキャモンの発達曲線に示されています。

スキャモン曲線,至急,発達時期,ズレ,リンパ型,度合い,グラフ

スキャモンの発育発達曲線を参照すると、神経系統は生まれてから5歳頃までに80%の成長を遂げ12歳でほぼ100%になります。

この時期は、神経系の発達が著しく、さまざまな神経回路が形成されていきます。神経系は一度その経路が出来上がるとなかなか消えません。

たとえば、いったん自転車に乗れるようになると何年間も乗らなくても、いつでもスムーズに乗ることが出来ることからもそれが分かります。

この時期に神経回路へ刺激を与え、さまざまな動きを経験させることで、後の大きな成長の下地を作っていくことができるのです。

日本における子どもの運動との関わり方

現在の日本における子どもと運動の関わりにおける問題点は、「取り組む種目の少なさ」があります。「取り組む種目の少なさ」については、よくアメリカと比較がされます。

アメリカでは、季節によって行われるスポーツが違い、子どもや学生が様々なスポーツを体験することができます。ベースボール、サッカー、アメフト、バスケットボールなどが主なものです。それらを季節によって色々と取り組むのだそうです。

それと比べ、日本の場合、小学生が何かのスポーツクラブに入ったら、その種目をやることに多くなります。

サッカークラブの子どもはサッカーをし、野球クラブの子どもはずっと野球をするという具合です。中学校の部活も同様で、ほとんどの子どもは一つの種目をずっと取り組む形になります。

子どもの健全な発育のための望ましい姿としては、アメリカのやり方のように様々なスポーツに触れることです。

多様な運動を経験していた一流プロスポーツ選手

現在、日本人で世界レベルで活躍している選手は、様々なスポーツを体験してきている人が多いです。

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バスケットの田臥選手は、小学校時代、野球とバスケットをやっており、中学入学時にはどちらの部活にするか迷っていたそうです。テニスに錦織選手は、小学校時代サッカーを非常に熱心にやっていたそうです。

卓球の水谷選手は、サッカー、バスケットボール、バレーボールと様々な種目に取り組んでいたそうです。

ゴルフの石川選手は、小学校ではサッカークラブ、中学校では陸上部に所属していたそうです。

このように多くの一流スポーツ選手が子ども時代に様々なスポーツに触れていることが分かります。そういったことが、バランスの良い神経や筋肉の育ちにつながり、世界で活躍することになっていったのだと思います。

体操教室はどんなものが良い?

上で書いたようなことをもとに考えると、子ども時代には様々なスポーツに触れることが望まれます。

これは、オリンピックに出るような一流のアスリートに育てるためということだけではありません。アスリートでない人でも、健康的な体であることは重要なことです。

そのためには、多様なスポーツを体験することが望ましいです。

まず、乳児の段階では、家庭での親との関わりの中で色々な動きを体験できるような運動遊びを行うことが望ましいです。少し大きくなってきたら、運動教室などに参加するのも良いでしょう。どうしても家庭の中だけでは体験できないような運動があるからです。

その際は、一つの種目に集中するものではなく、様々な種目に取り組むような運動教室へ参加することが良いのではないかと思います。

運動教室のチラシなどを見ると、その教室がどの様なやり方をしているのかが分かります。様々な種目に取り組む運動教室をお勧めします。

小学生を対象とした多様な運動に取り組む運動教室もあまり多くはないですがあります。そういった教室では、子どもの健全な発育を考えながら、年間で6種類の運動に取り組むなどというプログラムで取り組んでいます。

 

どんな職業に就くにしても、体が丈夫であるということは、とても重要なことです。そういったことの基礎となる部分は乳児から幼児にかけて作られていきます。

親の関わり方次第で子どもの運動との関わり方は大きく変わっていきます。自分の子どもがより良い人生を送ることが出来るように小さな頃から親は意識しておきたいものです。

 

 

執筆者
鈴木 邦明(すずき くにあき)
小田原短期大学 保育学科 特任講師

小学校の教員として22年間勤め、現在は短大で健康教育を教える。
「心と体の健康」をテーマに、健康教育、幼保小連携、学級経営など幼児・児童に関する多方面な研究活動を行う傍ら、執筆や取材協力など多数手掛ける。

研究用HP
http://www.geocities.jp/ks20010630/

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