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療育の効果がない、感じない?

療育に通っても、成果が出ない2つの原因
1つ目は、お母さんへの説明不足です。
療育は、長い目で見て、今はまず何をするのか、それが将来のどんなことに結び付くのか、という視点で計画されています。
2つ目に、日本は長期的な療育が主流で、すぐに結果に結び付ける療育は行っていないということです。
療育に通っていても効果がない、効果を感じられないという親御さんもいるようです。
もっとも多い理由は療育センター(療育園)での先生と親との連携不足だと言われています。
家庭との連携がしっかりしているセンターだと、我が子の成長を感じ取りやすいようです。
療育は言葉、言葉が遅いのに効果?

言葉の遅れの場合には、専門家の特別な指導に頼るのもひとつですが、毎日の生活のかかわりの中で、本来の力を伸ばしていけることも多いです。
コミュニケ―ションを深める工夫をする
「まんま、おいしいねえ」「イヤだったのね」などと言葉にしてあげることや、子どもの声や言葉をもう一度繰り返すなど、さまざまなものが挙げられます。
■子どもの興味関心に寄り添い、主体的な言葉を引きだす
視覚的な注意が向いているときに、耳から情報が伝わってきてくることで、情報を頭に取り入れることができます。
■わかりやすい、はっきりとした言葉でゆっくりと話す
単語と単語の間に適当な間をおいて話してあげることが大切です。
■2つの中から選ばせる
大きい小さい、高い低い、長い短いという対比の概念を理解することにもつながります。
環境を整え、妨げになっている要因をなくす
言葉で他者に何か伝えたいと思う気持ちが、自然と引きだされるような環境を整えることも大切です。
豊かな体験や経験を味わう
他者に自身の感じていることを伝えたいという思いが生まれ、それが言葉を引き出していくきっかけになります。
■テレビをつける時間を減らす
一方的に言葉や音楽が流れてくるテレビからは、会話に必要なコミュニケーションを身につけることはできません。
視覚的な手がかりを使う
ジェスチャーや、指さし、絵を見せるなど、目で見てわかる情報を使い、子どもの頭に情報が入りやすい工夫をしてあげましょう。
言葉の遅れについては療育センターだけでなく、家で出来る事もたくさんあるようです。
言葉の遅れは個人差があるので、今まで話せなかったのに、ある日突然話せるようになった!という事もあります。
お子さんのペースに合わせてゆったりとした気持ちで寄り添い、療育も無理のないペースで進めていきましょう。
療育の2歳や4歳での効果は?

療育はできる限り早めに始めた方がいいとされています。これにはきちんとした理由があります。
(1)脳の成長
ネットワークが形成される時期に効率よく良質の刺激をたくさん与えることで、より多くのネットワークが構築されることを期待するといいそうです。
(2)言葉を覚えたり、ひとつのことができるようになるまで時間がかかる
早めに療育をスタートすれば技術習得までの時間をしっかり確保できるようになり、本人のためになると言えます。
2歳でも4歳でも、発達障害かも?またはそう診断されたら早めの療育へ通わせる事がお子さんの為にもいいそうです。
診断名がつく事にショックを隠しきれない親御さんもいるのは当然の事と思います。
ですが早期療育を行った事で、普通に小学校へ入りみんなと同じように過ごしてます、今は周りの子と何も変わりありません、との声も聞くようです。
療育が効果があると感じる時は?

療育は子供と親も成長できる
療育は子供だけと思ってましたが、親も成長させて頂けます。
子どもの特性をわかり、理解していくのは
まず親が理解していくことが子どもにとって大切な理解者になると思います。
親が理解しているか、無理解なのかで
子どもの成長は大きく違うとおもいます。
療育に通うのは「遅れている・恥ずかしい」と思うかもしれませんがそんなことありません。
親子で成長できる貴重な場所なんだと今は思います。
今まで話せなかったのが療育に通った事で突然話せるようになったり、癇癪を起こして人の気持ちを考えるのが苦手だった子が一年後には考えて行動するようになったりするそうです。
『療育』は子供が成長するだけでなく親も成長します。
療育に通うまではただのワガママな子と思いイライラしたけど、療育に通った事で、これも我が子の個性だったんだと気付き、優しくそして親もゆっくりとした気持ちで向き合えるようになるそうです。
お子さんの『出来た事』をたくさん褒めてあげて、色々な事ができるようになるように、ゆっくり見守っていきましょうね。
発達障害の療育の内容や必要性などは?

療育プログラムの内容は?
視覚支援を用いた訓練
視覚支援として絵が描かれているカードを使って、コミュニケーションを図ったり遊びを展開したりします。
耳からより目からの方が情報が入りやすいという特性を活かしたものらしいです。
身辺自立への援助
食事、排泄、着替えなどを自分でできるようにするための身辺自立訓練も行われます。
絵カードや動作カードを用いたり、見えているものに合わせて体を動かすイメージトレーニングを繰り返したりする
日常生活を送るために必要な訓練です。
個別機能訓練
「話す」「手先を動かす」「音を聴く」など、子供それぞれの苦手な分野を訓練していきます。
言語聴覚士や作業療法士、理学療法士、音楽療法士といった専門スタッフの個別指導が行われることもあります。
五感を刺激するプログラム
音楽やアート、砂遊びや水遊びなどを通じて五感を刺激し、子供の情緒の安定や身体機能の向上、コミュニケーション力の発達などをバランス良く促すプログラムです。
ほかの子供たちと一緒に遊ぶことで、集団生活に必要な協調性を身につけられるという効果も期待されます。
色々な内容のプログラムがあるんですね。
必要性については、発達障害を持つ子に社会的に自立して生活していくために早めに療育に行く事をおすすめしているそうです。
もしも我が子が発達障害なのかなぁ?と気になったり、検診などで言われたり、発達障害と診断されたら、市区町村の窓口で相談してみて下さいね。
療育・高木憲次先生とは

「療育」という言葉と概念は、昭和17年、高木憲次先生が初めて提唱したもの
東京大学の整形外科教授という象牙の塔の住人でありながら、20余年もの社会的啓蒙活動を続けてわが国最初の肢体不自由児施設を創ると共に、肢体不自由児療育の体系を築き上げた
「療育とは医療、訓練、教育、福社などの現代の科学を総動員して障害を克服し、その児童が持つ発達能力をできるだけ有効に育て上げ、自立に向かって育成することである」
高木憲次先生とは、初めて『療育』という言葉と概念を提唱した人だそうです。今では、かなり浸透してきていますね。
発達障害の子供が療育をする事により、発達能力を育て、自ら出来る事を増やしていくことを推進してくれた方とも言えます。とても素晴らしいことですよね。
日本の療育の3本柱は、教育・医療・福祉からきていると言えそうですね☆
厚生労働省における療育のやり方や在り方は?

「療育」とは、発達障害など様々な障害を持つ子供が、なるべく制約のない生活を送り社会的に自立できるよう、医療やトレーニング、教育、福祉などを通じて育成をしていくことに
文部科学省の「障害者基本計画」では、「障害のある子ども一人一人のニーズに応じてきめ細かな支援を行うために、乳幼児期から学校卒業後まで一貫して計画的に教育や療育を行う」ことが基本方針の一つとして掲げられています。
厚生労働省でも、療育のやり方や在り方などを提唱しているそうです。
年々、療育内容も変わってきていき、社会福祉などの制度も増していき、障害者が暮らしやすい世の中になりつつあるそうです。
こういった制度は、ぜひとも今後も発展、充実していってほしいですね。
療育園とは?費用の目安は?

一般的な幼稚園と療育園との違いは?
身辺自立に重点をおいた園生活スタイル
療育園の一日の流れはおおよそ一般的な幼稚園と同じようなスタイルなのですが、その内容には大きな差があります。
療育園でもっとも重視していることは、通っている園児の身辺自立です。
食事・排泄・身の回りの世話が自分でできるようになることが当面の目標になります。
これは通常の幼稚園でも取り組む事かもしれませんが、療育園に通うお子さんというのはその発達特性により身辺自立が平均より遅れている場合がほとんどです。
「一人でスプーンを持って食事ができない」
「オムツがまだ外れない」
「洋服の着脱が一人でできない」
など、一般的な幼稚園では「ちょっとその面倒までは頼みにくい」というようなことでも、療育園では職員の方がその園児に合った接し方で身辺自立を促してくれます。
基本的には幼稚園と同じ内容なのですが、大事な事はその子のペースに合わせてくれるというところが違います。
幼稚園は団体行動ですが、発達障害のある子は出来る事が平均的より遅れているので、ゆっくりその子のペースに合わせて一緒に育ててくれるので安心ですね^^
また家庭との連絡もこまめに行っていて、親御さんも安心して任せられるのが『療育園』のポイントです。
費用の目安は?
費用は国からの補助があるため、入所時に障害者受給者証を取得することで、一般的な所得(年収850万円以下)の家庭だと上限4600円ほどの負担で通わせることができることがわかりました。
因みに強制ではないので拒否をしても構わないとのこと。
療育園の費用は国と自治体からの補助がある為、収入によりますが上限が設けられ1割程で通えるそうです。
療育センターとは?費用の目安は?

療育センターとは、一般的に障害のある子どもに対して、それぞれに合った治療・教育を行う場所のことを言います。
どのような支援を行っているのかやどんな機能を持った施設かは、施設によって異なります。
『療育センター』といってもひとくくりに出来ないところがあります。それは子供の障害の内容や、それに合わせた治療方法や教育内容も違う為です。
色々なセンターがあるので、お子さんに合った療育センターを見つけ、焦らずゆっくりでいいので、お子さんのペースに合わせ療育を進めていきましょう◎
療育センターの施設利用にかかる費用と減免措置
受給者証を取得することで国と自治体から利用料の9割が給付され、1割の自己負担でサービスが受けられます。
障害児施設給付制度は、児童福祉法に基づき、障害児通所給付費あるいは障害児入所給付費として国と自治体から利用料の9割が給付されることにより、自己負担1割でサービスを受けることができる制度です。
負担額は世帯の収入によって変わり、サービスが受けられる日数もこの受給者証に上限が記載されています。
受給者証をもらうと国と自治体から9割給付され、自己負担は1割で療育の利用が出来るようです。
療育が必要と分かったら市区町村に相談をし、障害者手帳を発行してもらい、受給者証を貰える手続きをしましょう。
療育は発達遅延に効果?

一般的に言葉の獲得、社会性の確立の時期に療育をスタートさせる「早期療育」が効果的だと言われています。
特に生活スキルがなかなか身に付きづらい発達障害のお子さんは、早い段階から療育をスタートさせることによって、生活面において適切な対応ができるようになります。
発達障害の子供は体の使い方が得意ではありません。
そのため早めに療育をスタートさせ、療育のプログラムを受ける事によって適応能力が身につくのです。
早ければ早いほどいいと言われているのはそういった背景からです。
またお家で出来る事はたくさんあるので、雑巾しぼりや、食器を運んだり、色んな事をさせてみましょう!
それが手のひらの感覚を鍛える事につながるそうです☆
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